仏壇のろうそくの火の消し方や消すタイミングにルールはあるのでしょうか?
ローソクのつけっぱなしは危ないので消したほうがいのでしょうか?
ろうそくの火の疑問はいろいろ。
仏壇には様々なものをお供えしますが、その中でもなくてはならないものの一つがろうそくです。
しかし、仏壇に毎日のようにろうそくをお供えして火をつけていても、正しい使い方や由来など、詳しいことはよくわからないという人も多いのではないでしょうか?
例えば、
- 仏壇のろうそくを1回消したあとに使うとき交換するのか使い切りなのか?
- 仏壇のロウソクは何本お供えするのか本数や置く位置に決まりはあるのか?
- 仏壇にロウソクの火をつけてお供えするにはどのような意味や由来があるのか?
- 仏壇のろうそくの火の消し方に決まりはあるの?
- 仏壇のろうそくの火を消すタイミングはいつ?つけっぱなしはNG?
- 仏壇のろうそくは交換する?使い切り?
- 仏壇のろうそくは何本?ロウソクの本数に決まりはあるの?
- 仏壇にろうそくをお供えする意味や由来とは?
- 仏壇のろうそくの位置は決まっている?
- 仏壇のろうそくを消し忘れても火事にならない?
- 仏壇のろうそくの種類にはどんなものがある?
- まとめ
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仏壇のろうそくの火の消し方に決まりはあるの?
仏壇に供えたろうそくの火に消し方に決まりはあるのでしょうか?
仏壇のろうそくやお線香の火を消すときにどのようにして消していますか?
どちらも手であおいで消したり、お線香ならふって消したりしていると思います。
仏壇のろうそくの火を息で吹き消す方法はNG!
仏壇のろうそくの火を消すのに一番簡単なのは息で吹き消す方法ですが、息を吹きかけてロウソクの火を消す方法は失礼な方法とされています。
なぜかというと、これは仏教の教えに関係があります。
仏教の考え方では、人の悪いことは身・口・意の3つであるといわれています。
その中の口からでる人の息というのは、穢れた(けがれた)ものとされているのです。
つまり、穢れたものを仏壇にお供えするものにかけるのはよくないという考え方なのです。
そのため、仏壇のろうそくの灯を消すときには、
- 手であおいで消す
- ろうそくの芯の下から指でつまんで消す
- ろうそくの火を消す専用のアイテムを使う
ちなみに、ろうそくの火を消す専用のアイテムはこちらです。
仏壇のろうそくの火を消すタイミングはいつ?つけっぱなしは危ないからNG?
仏壇のろうそくを消すタイミングはあるのでしょうか?
ローソクの火が消えるまでつけっぱなしにするのは危ないからNGなのでしょうか?
仏壇のろうそくを消すタイミングをご紹介します。
仏壇のろうそくというのは、「亡くなった人が無事にあの世へ行くための道しるべ」の意味もあります。
その為、昔は人が亡くなってから四十九日まではろうそくの火を絶やさないという風習もありました。
しかし、室内でろうそくの火を絶やさないでいると、どうしても火災の原因となってしまいますよね。
ずっとローソクの前にいるわけにもいかないので仏壇の前から場所を離れることになります。
そこで今では長時間ろうそくはつけずに使用する時だけ付けるという事が一般的となっています。
もしも地域などの風習でどうしても長時間ろうそくの灯をともす場合には、使用時間の長く火災のリスクの低いコップ型のろうそくがおすすめです。
仏壇のろうそくは1回使用したら交換する?使い切り?
仏壇に使用するろうそくは1回使用したら交換するのか、それとも使い切りなのでしょうか?
仏壇のろうそくを燃え尽きて小さくなってしまうと、交換した方がいいのではと思いますよね。
では、仏壇のろうそくに火をつける時は、その都度交換した方がいいのでしょうか?
昔、ろうそくは今以上に貴重なものでした。
そのため、使用するたびに消してしまうようになった今でも、ロウソクはきちんと最後まで使い切るようにしましょう。
もしもその都度新しいものに変えた方がいいと思うのであれば、大きなものではなく5分ほどで燃え尽きてしまうくらいの小さなろうそくを使うといいかと思います。
ただ、お寺などで使用する場合には、ある程度大きなものを使用するようにしましょう。
仏壇のろうそくは何本?ロウソクの本数に決まりはあるの?
仏壇のろうそくは何本お供えたらいいのでしょうか?
仏壇にお供えするろうそくの本数を気にしたことはありますか?
家庭によって2本(1対)お供えしている所と1本だけお供えしているところがあります。
これは宗教的な違いがあるようにも思われますが、特に意味はなく、お供えをするお心によってどちらかを選べばいいのです。
通常仏壇にお供えする具足には「三具足」と「五具足」があります。
三具足の場合には
- 花立て
- 香炉
- 燭台
どちらがいいのか特に決まりはありませんが、最近では多くの家庭では三具足で、法要の時などには五具足用意するという事が多いようです。
ちなみにお寺にろうそくをお供えするときには、他の方もお供えするためスペースを考慮して1本だけお供えするのが一般的です。
仏壇にろうそくをお供えする意味や由来とは?
仏壇にお供えするろうそくの意味や由来にはどのようなことがあるのでしょうか?
仏壇にお供えするろうそくを、単なる「お線香の火をつけるための物」と考えていませんか?
実は仏壇にお供えするろうそくには重要な意味があるのです。
ろうそくで清める意味
ろうそくの意味でまず一つ目は、穢れや不浄なものを払い清めるという意味があります。
元々火というものはとても大切なもので、神にも等しいと考えられてきました。
仏壇にお供えするろうそくの火もとても大切にされ、周りの穢れを払うという意味と、火をともすことで闇を照らすという意味合いがあります。
ろうそくでご先祖様とをつなぐ意味
ろうそくのもう一つがご先祖様とをつなぐ意味です。
故人が亡くなってからあの世へ行くまでの道しるべとなったり、逆にお盆などの時に迎え火や送り火に使うなどすることで、道を教えたりご先祖様に顔を良く見せるという意味があります。
仏壇のろうそくの位置は決まっている?
仏壇にお供えするろうそくの位置は決まっているのでしょうか?
仏壇にろうそくを始めてお供えするときに、どこに置いたらいいのか悩んでしまう事はありませんか?
実際に仏壇お供えするろうそくの位置は決まっているのでしょうか?
仏壇のお供えの方法やローソクの位置は大まかに決まっています。
まず最上段の中央に本尊をお供えし、その左右には宗祖名号の書かれた掛け軸をかけます。
次の段に位牌を上段の本尊などが隠れないように置きます。
三段目には、中央に仏器膳を置いて仏飯具、茶湯器を置いてその左右に高月を置きます。
そして一番下段に五具足または三具足を置きます。
因みに具足の置き方は三具足なら中央に香炉を置き、向かって右に燭台(ろうそく)、左に花立てを置きます。
仏壇のろうそくの火を消し忘れても火事にならない?
仏壇のろうそくの火を消し忘れても火事にはならないのでしょうか?
仏壇のろうそくというと、気になるのが火の気ですよね。
昔は故人が亡くなって四十九日まではろうそくの火を絶やさないという事もあったようですが、そこで気になるのが火事です。
家の中でずっと火をつけっ放しにするわけですから、昔は仏壇のろうそくの火が原因で火事になったという事もあったようです。
しかし最近では火事の心配があるため、仏壇のろうそくをつけっ放しにするという事はほとんどなくなりました。
もちろん普段仏壇にお線香をつけるときにろうそくに火をともす場合でも、火事にならないために終わったらすぐに火は消すようにしましょう。
もしも昔通り仏壇の火をつけておきたいという場合には、
- 火事になりにくいコップ型のろうそく
- ろうそく型のライト
仏壇のろうそくの種類にはどんなものがある?
仏壇にお供えするろうそくにはどんな種類があるのでしょうか?
仏壇にお供えするろうそくというと、白くて細長いというイメージがありますよね。
しかし、実際には様々な種類があります。
仏壇に使えるロウソクの種類や大きさはいろいろある!
仏壇に使えるロウソクの種類はいろいろあります。
例えば、ろうそく自体の種類は
- 和ろうそく
- 洋ろうそく
今多く使用されている安価なろうそくは洋ろうそくで、パラフィンを主成分として作られています。
それに対し和ろうそくは高価ではありますが蜜蝋を主成分としていて、燃焼時にすすや油煙が発生しにくく仏壇に使用されている金箔などを傷めないというメリットがあります。
次にろうそくの大きさです。
毎日仏壇にお線香をあげて拝むだけであれば、一番小さな3分ほど燃焼するろうそくで十分です。
しかし、法要など時間をかけて拝む場合にはその時間に合わせて大きなものを用意するようにします。
最近では、お供え用にアロマキャンドルが販売されていたり、火災の心配がないライト型のろうそくも販売されています。
まとめ
仏壇にお供えするろうそくというと、白くて長いものというイメージがあります。
そんなろうそくに火をともすことには様々な意味があり、そしてろうそくの種類や配置などにも意味があるということが分かりました。
しかし、どのような形で仏壇にろうそくをともしたとしても、一番大切なのは故人やご先祖を想う気持ちでもあるのです。
もしも家庭に仏壇があるという方は、改めてろうそくの意味について考えてみてはいかがですか?